神戸周辺バスケチーム紹介『BUBBLES』

BUMPの神戸周辺バスケチーム紹介。

第7回目は、全日本クラブバスケットボール選手権大会で全国優勝経験もある兵庫県を代表するクラブチームBUBBLES(バブルス)さん。

キャプテンの関さんにインタビューを行いました!

 

 

 

ー チーム創立時のお話を聞かせてください

(関)チームは僕の親父達が作りました。甲南大学(神戸市東灘区)のOBで集まって。中学生だった自分達も、部活以外でも練習したくて参加していました。

阪神・淡路大震災(1995年)があって少し落ち着いた時に「バスケでもしようぜ!」と声をかけて出来た感じです。練習も当時は週1だけでした。

チーム名の由来は、当時マイケル・ジャクソンが飼っていたチンパンジーがバブルスって名前で、笑。丁度バブルもはじけた時期なので、語呂がいいなと。

 

ー 試合に出たり、強くなりはじめたのはいつ頃ですか?

(関)僕が大学1〜2年の頃ですかね。まず高校3年の最後らへんに2重登録で学生でも出れる試合があって、それに出ようぜってなり。最初は勝てなかったけど練習量も週2、週3に増やして。

1つ下の後輩に県選抜の選手がいて、その友達とかも入って、チームが強くなり始めた頃ですね。

そこから進学・就職でまた選手が一気に入れ替わって、チームも変わっていきながら、2004年に初めて全国大会に行きました。

2004年は土居(11番)が入った年で、その次の年に藤田(24番)が入って。僕とこの2人が今もバブルスにいる中心メンバーです。

そこから10年くらいはずっと全国に行ってました。

 

ー 初めての全国はクラブの大会(全日本クラブバスケットボール選手権大会)ですか?

(関)実は、オールジャパンっていう実業団や大学とかも含めた一番難しい大会に先に出ました。近畿総合で勝って。

当時、月バス(月刊バスケットボール)で見るようなスーパースターがアップしてる横でやってましたねー。高橋マイケルさんとか、長谷川さんとか。あれを1回味わってしまったので、全クラよりも、そっちに出たい気持ちがずっとありましたが、結局それは叶わずでした。

 

[2004年 第79回全日本総合バスケットボール選手権大会当時のメンバー表]

http://alljapan.japanbasketball.jp/2004/team_dm.html?teamno=26 より引用)

二度目のオールジャパン出場については、おととしが一番惜しかったんですよね。

近畿予選で準決で天理大には勝ったんですが、決勝で東山高校に負けて。

その時の東山高校が全国2位で、もしインターハイ優勝してたら繰越で僕らがオールジャパンにいけてたんですけどね、笑。

[試合動画]

 

ー 全国初出場から全国優勝まではどれくらいかかりましたか?

(関)10年は足踏み状態でしたね。近畿では勝てるけど全国は1、2回戦止まり。そこが壁でした。元・香川ファイブアローズの菊池が入った年に初めて準決勝までいけましたね。

実は、全国は2日目が山場で…

 

ー 2日目??

(関)そう、1日目は1回戦、2日目で2〜3回戦と、土・日でということが多いのですが、4回戦以降は平日で仕事がある人が抜けることが多々あります。

残りのメンバー7、8人で戦わなきゃいけないとか。

関東組と最初に当たると難しいですが、2日目を乗り越えると他チームの戦力も変わり、どのチームにも優勝が見えてきます

 

ー なるほど、だから毎年のように優勝チームが変わっているんですね

(関)でもやっぱり全国は、どこのチームも強く見えます、笑。

優勝した時もどこに勝てるか、全然分からなかったです。

 

ー 全国優勝した2015年について

(関)とにかく選手層が厚かったです。バブルス内で2チーム作れるくらいスタメンと控えに遜色なくて。全員の力で勝ちましたね。

1人を挙げると、ライアンがいたのは大きかったです。(ライアン・タナ / 現3×3 CRAYON.exe所属 / ニューヨーク大学卒)

身長は大きくないけど能力がとにかく高くて。それでいて周りを使う。リバウンドも飛び込むし。これだけ周りを使える人間がいるとチームって強くなるんだと思いました。

クラブチームどころか、実業団チーム相手にも暴れられる位の選手でした。優勝した時もバシバシシュートを決めてましたし、止められない。

それでいて性格も良いですしね、笑。

 

 

 

ー BUBBLESのチームの特徴と言えば?

(関)そうですね、やっぱり自分と土井、藤田という全国で勝ちきれなかった経験のある3人が練習に絶対参加していること。

クラブチームだと体育館来ても「今日練習誰もおらへんやん、3on3しか出来んぞ」とかザラにあると思うんですけど、僕達は練習に必ずいる。

そこはチームとして大きいのではと。

 

ー プレー面で言うと?

(関)藤田のインサイド。198cmあって120kgあるんで。黒人や2mを連れてこないとなかなか止められないなと。藤田に集めてDF来たらシューターが外から。シンプルです。

 

ー 凄いフィジカルですよね。マッチアップしたら吹き飛ばされますもん、笑。

(関)そうでしょう?まぁ筋肉以外も付いてますが、笑。

 

ー 選手を補強するためにスカウトや募集はされてますか?

(関)基本的にはもう紹介ですね。うちは甲南大のOBが多いですし。だから甲南が強くならないとうちも強くならない、笑。

後は…外国人が欲しい!笑。ビッグマンに来て欲しいですね。

 

ー 過去に1番お思い入れのある試合はありますか?

(関)2015年の準決勝の石川ブルースパークス戦ですかね。元々JBL3でやってたチームで、僕らからしたらプロと変わらない。それがクラブチームに降りてきて、そんなチームとやったらどうなるんだろうと1、2年目は考えてて。

実際にそこに勝てた時、先が一番見えましたね。「ここに勝てるなら優勝出来るぞ」と。

結果、その大会で全国優勝したんですが、そこには裏話があって、笑。

 

 

(関)準決勝、僕達は前の試合がすぐ終わって1試合しっかり休めたんですけど、相手のブルースパークスは接戦で試合が長引いて。で、僕達との試合がバブルスが試合した方のコートなので、ブルスパは実質ハーフ位しか休めず、すぐ試合で満身創痍でした。

ここが近畿の強みなのかな、と思うのですが、ブルスパとやってたのが大阪のThree Horsesで。終わってから「削ったったぞ」と、笑。

逆に、Three Horsesも組み合わせ逆なら勝てたなと言ってて。この年は周りのチームのおかげと言われてました。

というのも、僕達その年近畿5位なんですね、笑。近畿勝ってないのに全国優勝しちゃったっていう、笑。だからこそ、次の年は実力で優勝してやろうという思いが強くありました。

そして、2連覇目の2016年の決勝戦が石川ブルースパークスで。そこに勝ててやっと証明出来たなという思いでした。なのでどこの相手、というよりかはこの2年間の道のり、ストーリーが印象的ですね。

[対戦表]2015年 第41回全日本クラブバスケットボール選手権大会

 

 

[対戦表] 2016年 第42回全日本クラブバスケットボール選手権大会

 

ー 昨年度の一年の地域リーグを振り返ってどうでしたか?

(関)試合で言えばやっぱり信和建設(兵庫)戦ですかね。その時、信和建設は全勝してたんで、そこと対等にやりあえるのはウチだけだろうという思いで目標にやってました。

その時だけは、試合に来てなかった2mの木村呼んだり、笑。

 

ー それまで対戦はなかったんですか?

(関)対戦は県総合とかくらいですね。やっぱりクラブと実業団と分かれてましたし。

 

ー 今回地域リーグでクラブと実業団が一緒になって戦っていきましたが

(関)そうですね、やはり実業団ってのはバックアップがあって、練習環境があって就職もあってしっかりスカウトしている。これからもっと強くなって行くなと。

そういう意味では、まだうちはクラブチーム感が抜けてないなと。

実業団と違ってそれぞれ仕事が別にある。公務員もいて、試合の日の土日に来れないなんてザラにある。そこはなかなか難しい事ですね。

 

 

ー 地域リーグの仕組みについて

(関)昨年は初年度だったので試しながらという所もあったと思います。何より試合が少ない!年間で10試合しかない。地域リーグのチームは県の試合に出れないですし。

去年までは毎月毎週何かしらの試合があったんですけど、地域リーグは10試合で間も2ヶ月空く時もあって…正直コンディションや試合勘調整が難しいというのもありましたね。

後は、移動交通費の面とかもやっぱり県とは違う。まぁそれでも男子は近畿エリアなので良いですが、女子は関西エリアですからね。関西に熊本も入ってたり。主婦をそこまでいかすのは…っていう、笑。

昔は全国大会は年1だったのでどこでも行きましたけどね。車で秋田とか、笑。

 

ー 今後の目標をお願いします

(関)それはやはり目標は高く。チャンピオンリーグに。そこで4チームの総当たりで1位だけ次に行ける。その総当たりを突破するのが、かなり厳しい。

実業団との試合も、去年は関西のチームは超えれなかったですし。実業団や関東の強豪クラブがいる中でそこを超えるのは大きな壁です。そこを超えるのが、目標ですね。

 

【プロフィール】
関 強(せき きょう)さん
経歴:甲南高校→甲南大学→BUBBLES
身長:168cm
ポジション:PG(主将)
得意プレー :パス
好きな選手:トニー・パーカー

 

インタビュー:NOMUTAKU (BUMP編集部) ・他
文:NOMUTAKU  (BUMP編集部)
写真:K (BUMP編集部)

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