安永英治さん(SPORTEREA店主 / 西宮STORKS ARENA DJ)

BUMPのキーパーソンインタビュー。

神戸のバスケ界のキーパーソンにインタビューしていきます。

今回は三宮スポーツカフェバーSPORTEREA(スポルテリア)のオーナーであり、Bリーグ西宮ストークスのアリーナDJをされている安永英治さんにお話を伺いました。

 

ー まずはかんたんに自己紹介をお願いします。

(安永) 三宮スポーツカフェバーSPORTEREA(スポルテリア)を経営しています。それと、西宮ストークスのアリーナDJを兵庫ストークス創設時の開幕戦から担当しています。

バスケとは関係ありませんが、スペインリーガーエスパニューラF.C.バルセロナ公認 サポーターズクラブ「ペーニャ」の神戸支部長をやっています。お店の中にはバルサ選手全員のサインもあるんですよ。バルサはバスケチームもありますので、スペインに行くとバスケのバルサの試合は無料で観戦できるんです。

 

 

ー 西宮ストークス(当時兵庫ストークス)の活動に参加された経緯や活動内容を教えていただけますか?

(安永) 当時SPORTEREAに営業の方が来られて、「兵庫県にプロバスケチームができます!」とお話をいただきました。その際、「うちも全力で応援しますよ!」と話をさせていただいてから私自身がNBA好きなこともあり、NBAのエンターテイメントの話、例えば音楽や、チア(ダンサー)の話とか当初他人事で意見を言っていたら色々と携わることになっていました、笑。

ストークスチア採用の審査員もやりました。エンタメ部門のディレクションを任せてもらい、その後にアリーナDJも担当することになりました。以前クラブで働いていた経験があるのと、音楽事務所にも関わっていたんです。ストークスでその経験が活きましたね。経験や趣味をバスケとうまく繋げることができたなぁと思っています。

それと、ストークス公式テーマソングのアーティストブッキングなども行っています。兵庫ストークスから西宮ストークスへ経営母体が変わっていきましたが、谷直樹選手と僕だけがストークス創設時からのオリジナルメンバーです。

 

ー 西宮ストークスについて教えてください。B2からB1へ上がって変化はありましたか?

(安永) お客さんの層が変わったなぁと思います。B2のときはファミリー感がありました。B1だとそれだけでなく「エンタメ」として捉えているお客さんが増えているなぁと感じています。

兵庫ストークス時代は入場者数が数100人単位だったのですが、今平均2,000名弱、西宮市在住の方のブースターは増えましたね。ホームアリーナの収容人数が少ないこともありますが、平均動員数がまだまだ少ないのでもっともっと観客が増えて欲しいですね。

 

ー SPORTEREA(スポルテリア)を開業されたのはいつですか?

(安永) 2010年のサッカー南アフリカワールドカップに合わせてオープンしました。

 

ー お店を営業されるようになったキッカケを教えてください。

(安永) 1995年に阪神淡路大震災を経験しました。その際に僕も兵庫県庁横の小学校に避難し避難生活を行っていました。周りのみなさんも意気消沈していましたね。しばらくたったある日、避難所にテレビが置かれて大相撲をやってたんですね。その時みんなテレビを見て、勝敗に一喜一憂してたんです。その後「がんばろう神戸」をキャッチフレーズに、イチロー選手の活躍等でオリックスが優勝したり。そこでスポーツの力を実感したのを強く覚えています。

諸説ありますが、バスケ・ゴルフ・マラソン・ボウリング・サッカーなどは神戸から広まっていったスポーツだと言われています。神戸発祥のスポーツは多いのに、人が集まれる場所がないなぁと思っていました。

 

 

ー スポーツバーに来られるお客さん、お店で応援しているスポーツについて教えてください。

(安永) サッカー代表戦のときは100人くらい。阪神のクライマックスシリーズのときは多いです。サッカー中継のときは若めの方が多いですが、野球は年齢層が幅広いですね。過去一番は120人くらい入りましたね。南アフリカW杯のときには本田圭佑選手のゴールでDJブースが揺れて危ないと思って、人数制限をかけました。

お店のモットーは「神戸に本拠地のあるプロチームは全て応援する」です。

2019年に神戸でもラグビーワールドカップが開催されます。ラグビーW杯が開催されるまで継続的にラグビーを盛り上げていこうとしています。地元に神戸製鋼もありますし。ラグビー選手のトークライブイベントを開催しているのですが、ラグビーのファン層は年齢層が高いです。スポーツフットサルのデウソン神戸、女子サッカーのINAC神戸なども、もちろん応援しています。

 

ー  スポーツバー経営あるあるや、経営して良かったことは。

(安永) 無茶苦茶詳しい人がめっちゃ喋る、笑。お客さんのほうが詳しいのでいつも勉強させてもらっています。あとでこっそり調べることもたくさんあります。

良かったことは、歴史的瞬間をみんなで共有できたことですね。

2010年南アフリカW杯のサッカー代表戦だったり。

2011年なでしこJAPANW杯優勝の瞬間は、INACの選手たちもお店で観戦していました。

2015年ラグビーW杯で南アフリカに勝った試合、残り10分でお客さんも泣いてました。あの南アフリカに善戦してるのを見て。そして最後の勝利の瞬間、本当に盛り上がりました。次はバスケでも歴史的瞬間を共有したいですね。

 

ー  お店にもバスケ関係者は来られますか?

(安永) 兵庫県出身のバスケ選手、コーチ、会社関係、など選手がたくさん来てくれたり、連れてきてくれたりしてくれます。人が人を連れてきてくれます。他のスポーツ選手もよく来られますよ。

兵庫県の某強豪高校の監督さん達は仲が良いみたいで、笑。ライバル校なんですが、こっそりみんなでよく来てくれます。

 

ー  兵庫にちなんだ選手・学校など今注目しているのは?

(安永) 島根スサノオマジックの渡邊翔太選手には注目しています。育英出身でU-18に選ばれた小島基嵩選手(白鷗大学)もですね。高校ではデイビッド・コンゴロー選手が入った報徳学園が楽しみですね。